いつの間にか 好きだった
「そろそろ 本気で彼氏を作ろうと思って…。」
戸田さんの反応が怖い
戸田さんが居るから作れないなんて言えない
でも…
「私も良い歳なんで 結婚も考えないといけないし。 だから…
もう ここには来ないで下さい。」
戸田さんの顔が見れない
思いっきり 頭を下げた
何分経過しただろう
お互い無言のままだ
絶対に怒らせた
わかってるけど 今謝ったら許してくれるかもしれない
でも ぐっと我慢した
「わかった。」
一言だけ言って帰って行った
玄関の扉が閉まると 体が崩れ落ちた
緊張が一気に解かれた