レモン味の恋

混んでた人も裏庭に近づくにつれてどんどん減っていく。


「はぁっ...疲れた。」


普段走ることなんてないから


裏庭についた途端疲れて


アスファルトに倒れ込む。


沙羅先輩になんかに負けない、悪役でいい、って思ってたはずなのに


いざ目の前にしたら結局逃げちゃった。


目を閉じるとあの光景が、


頬を緩めた蓮が鮮明に蘇る。


蓮、ほんとに好きなんだなぁ。
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