レモン味の恋
「りこちゃんかー。」
「そうですよ。」
「りこちゃんさ、よく授業とかさぼったりする?」
「?こないだが初めてです。」
「そっか。じゃあ二回目のサボリは今日かもね。」
「え?」
「時間。」
時計を見ると、針は8時50分を指してる。
「ご、ごじゅっぷんっっっ?!」
やばい、早く行かなきゃ遅刻しちゃう。やばい。
「やばいっ。もう行きますっ!アメ、ありがとうございました!」
ひらひら手を振る晃さんに手を振り返す。