クールで強引な王子様
修了式は早めに終わり、教室へ戻るとすぐに解散となった。
「智恵と生徒会長さん、お似合いだね!
智恵が幸せそうで何よりだよ!」
教室の中へ入り智恵に言うと、智恵すぐに真っ赤になり慌てていた。
「天こそ好きな人いるでしょ?」
「えっ!?」
好きな人…?
好きな人というか、なんていうのか気になる人はいると思う。
だから、あの人の顔が頭に思い浮かんだんだよね。
友達だから、彼氏彼女なんてありえないと思う。
「天恋してる顔してるぅ」
智恵が私の頬をツンツンと突く。
「智恵からかわないでっ」
私は拗ねたように横を向いた。
それから、駅前のケーキ屋さん向かった。
聖君も来るらしく、ケーキ屋さんの入り口で待つことになった。