きたない心をキミにあげる。
崩壊(B)








「一時はどうなることかと思ったが、よく頑張ったな」



先生からテスト結果表を受け取り、目を通す。


やった、赤点回避できた!



「先生! これで私も2年生になれますか?」



勉強は苦手だし嫌いだ。


だけど、進級できなければ、学校辞めろとか、近くの高校に入り直せなどと親に言われそうだ。


私はテンション高く先生に詰め寄った。



「そんな喜ぶな。ギリギリだったんだからな。まあ、お前は今年色々あったから大変だったろうが……」


「先生大好きー! ありがとう!」



「こら、敬語!」と怒る先生を受け流し、私は職員室を飛び出した。



ずっと危ないと言われ続けていたけど、無事、2年生への進級が決まった。



必死にテスト範囲を詰め込んでくれた圭太のおかげ、かな。


教え方はお兄ちゃんの方が上手かったけど。


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