きたない心をキミにあげる。
手紙
圭太へ。
はいけい。
久しぶりです。スマホ変えたからライン知らないし、手紙を書いてみました。
あの時は思いっきりなぐってしまってごめんなさい。
足は大丈夫ですか? もしもっと悪くさせてしまったらごめんなさい。
本当にごめんなさい。
圭太のバカっぷりに腹が立って、でも、なんかいとおしくて、
苦しんでる圭太に向けて、感情をぶつけてしまいました。
だって、お兄ちゃんが死んでよかった、って。
本当にバカだなぁって思いました。
そういう気持ちって心の中だけにこっそりとどめておけばいいのに。
きっと圭太はそう思う自分のことがゆるせなかったんだよね。
優しいもんね。優しすぎてムカつくくらいだったし。
私はそんな圭太が好きです。
でも、私に出会わなければよかったって。そこまで思わなくてもいいのに。
そこはしりめつれつすぎて理解できません。