きたない心をキミにあげる。
今、私は本当のお父さんのところにいます。
弱くて情けない人だけど、彼なりに一生けんめい頑張ってる人です。
本当は、圭太にもう迷わくをかけないよう、圭太の前から消えるつもりでした。
だけど、私は弱くてワガママで、笑って圭太の前からバイバイすることができませんでした。
今こうやって手紙を書いているのも、私のきたなさや、弱さがげいいんかもしれません。
だってヘボいくせに、一生けんめいで、私を絶望から立ち直らせてくれたこと、忘れることができません。
一緒にいて、楽しかったし、うれしかったし、たくさんドキドキした。
圭太のいないさみしさは圭太にしかうめられないよ。
だって圭太は生きてるから。
お兄ちゃんが助けてくれた命だから。