Beautiful Princess

ゆ「でも、彗はずっと狙ってたんだ。」

裕「なにを?」

ゆ「風華が全員揃ってたら、手出せないって感じた彗はメンバーがいない時を狙った。」

北「その日俺たちは皆出掛けてただろ?」

鉄「たしかに……出掛けてた」

ゆ「倉庫には私と下っ端のやつらしかいなかった。」

北「ゆりかは、その時彗に呼び出されたんだよな??」

ゆ「うん。皆で作戦会議した公園に。」

裕「その時、なんの会話したの?」

ゆ「最初は普通に喋ってたんだ。だけど、急に彗の口調が変わって、あぁコイツはやっぱりスパイだったんだなって確信した。だけど、遅かった。やたらと長く私をその場に居させようとしてたんだ。その後、彗がニヤッてして倉庫の話を持ち込んできた。この時、やっと分かった。下っ端の奴らが危ないって。」

北「だけど、ゆりかが着いた時にはもう手遅れだったんだよな。」

滝「…………。」

裕「…………。」

鉄「…………。」

沈黙……。怖いな。なに言われるのかな。

でも、誤解は解いた。言いたい事全部言えた。

なに言われても、もう悔いはない。

< 128 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop