Beautiful Princess
ゆ「でも、彗はずっと狙ってたんだ。」
裕「なにを?」
ゆ「風華が全員揃ってたら、手出せないって感じた彗はメンバーがいない時を狙った。」
北「その日俺たちは皆出掛けてただろ?」
鉄「たしかに……出掛けてた」
ゆ「倉庫には私と下っ端のやつらしかいなかった。」
北「ゆりかは、その時彗に呼び出されたんだよな??」
ゆ「うん。皆で作戦会議した公園に。」
裕「その時、なんの会話したの?」
ゆ「最初は普通に喋ってたんだ。だけど、急に彗の口調が変わって、あぁコイツはやっぱりスパイだったんだなって確信した。だけど、遅かった。やたらと長く私をその場に居させようとしてたんだ。その後、彗がニヤッてして倉庫の話を持ち込んできた。この時、やっと分かった。下っ端の奴らが危ないって。」
北「だけど、ゆりかが着いた時にはもう手遅れだったんだよな。」
滝「…………。」
裕「…………。」
鉄「…………。」
沈黙……。怖いな。なに言われるのかな。
でも、誤解は解いた。言いたい事全部言えた。
なに言われても、もう悔いはない。