Beautiful Princess

次の日

先生「ゆりかちゃんは、来週で転園します。」

皆の前でそう言った。

ゆ「今までありがとうございました。」

チラッと、斗真をみたら今にも泣き出しそうな顔をしていた。



またいつものようにボーッとしてた。

そしたら、斗真がきた。

斗「なんで……なんでいなくなっちゃうの。」

斗真の声は震えてて、泣いてたのかもしれない。

だけど私はうつむいたまま答えた。

ゆ「しょうがないじゃん。」

斗「僕のこと忘れないでね。あの約束も忘れちゃダメだよ。」

ゆ「忘れないよ。ちゃんと強くなってね。斗真」

それが私と斗真がかわした最後の言葉だった。
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