君のクエスチョン
教えてあげる。
3.
そのまま数日が経ち、わたしたちは普通に仲のいい友達だ。
今日は、日直の日。
隣の席の人同士でやるから、当然わたしは唯と共に仕事をする。
放課後、最後の仕事となる日誌を書いている時。
隣で頬杖をつきながら、日誌を書くわたしの手元を見ている。
「唯。あんま見ないでよ」
好きな人にじっと見られていると、変に緊張しちゃうじゃんか。
「えー。暇だし」
「じゃあなんか喋ってよ」
……いや、ここはわたしが喋るべき?
そうは思ったけど、生憎、わたしは口下手な方で、話すのは得意ではない。
どちらかといえば聞き役。
彼は悩んだ末、話題を振るべくスゥっと空気を吸う。
「蘭の好きな人、そろそろ教えてよ」
小テストの日から大分時間は経っていた。
もう、その話題は出ないと思っていたのに。
日誌を書く手が止まる。
けれど、顔は上げない。
何か、言わなくちゃ。
何を言えばいい?
ここで告白しちゃうのも違う気がするし、かと言ってウソはつきたくない。
今日は、日直の日。
隣の席の人同士でやるから、当然わたしは唯と共に仕事をする。
放課後、最後の仕事となる日誌を書いている時。
隣で頬杖をつきながら、日誌を書くわたしの手元を見ている。
「唯。あんま見ないでよ」
好きな人にじっと見られていると、変に緊張しちゃうじゃんか。
「えー。暇だし」
「じゃあなんか喋ってよ」
……いや、ここはわたしが喋るべき?
そうは思ったけど、生憎、わたしは口下手な方で、話すのは得意ではない。
どちらかといえば聞き役。
彼は悩んだ末、話題を振るべくスゥっと空気を吸う。
「蘭の好きな人、そろそろ教えてよ」
小テストの日から大分時間は経っていた。
もう、その話題は出ないと思っていたのに。
日誌を書く手が止まる。
けれど、顔は上げない。
何か、言わなくちゃ。
何を言えばいい?
ここで告白しちゃうのも違う気がするし、かと言ってウソはつきたくない。