カルマノオト
In nostalgia

◆1◆

「だからー、私は行かないって!

実習で疲れてるし、もうすぐ終電だって……――――――」




いつまで私はここにいなければならないのだろう。


付き合うとは言ったけど、それは学園祭のライブイベントの間だけ。




「いいじゃない、たまには。

今夜はうちに泊まればいいし。」




必死に私を足止めする奏美。


その理由は、ライブ中に齎された想定外のアクシデントがきっかけ。




「FAbULOUSの打ち上げに呼んでもらえたんだよ?

こんなチャンス、もう二度とないんだから!」
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