カルマノオト
「えーッ!?

きっと彼らの目当ては里衣だよ?

だって、MOTOさんとキスし……――――――」




「あーッ!!

ストップ、ストップ!!」




店内はざわつき、きっと私たちの会話に耳を傾けている人なんていないだろう。


それでもあの恥ずかしい出来事を誰かに聞かれまいと、私は必死に奏美の言葉を遮った。




「……とにかく、私は疲れてるの。

あんな事されたら尚更……――――――」




そう言い掛けた瞬間だった。




「あんな事って、何?」
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