カルマノオト
背後から唐突に投げ掛けられた問い。


その声が聞こえた瞬間、奏美の口元がにやりと笑った。




「なっ、なんで……!?」




まだ話の途中。


しかも、私の説得はまだ決着していないはずなのに。




「よぉ、お疲れさん。」




軽いノリで私たちの会話に割り込んできたメガネの男。




その見た目は至って真面目そう。


だけどその口調はとてもチャラくて、あまりにもギャップがありすぎだ。




どうも彼は、生理的に受け付けない。
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