眼鏡とハンバーグと指環と制服と
あの日、なつにぃは泣いている私に、ずっと傍にいるよ、ゆずちゃんを絶対に
ひとりにしない、僕が必ず守るからって約束してくれた。

それが嬉しくて、安心できて。

……なんでいままで、忘れていたんだろう。

「なつにぃ。
……私、なつにぃと結婚する」

「……ゆずちゃん?」

なつにぃは驚いた顔で私のこと、みてる。

「なつにぃさえよければ、だけど」

「僕は大喜びだけど。
ゆずちゃんはほんとにいいの?」

「うん。
なつにぃがいい」

……こうして私は、十七歳にして人妻になりました。
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