眼鏡とハンバーグと指環と制服と
安心する腕の中で安心して呼吸して、あったかい胸におでこをつける。

……なんかほっとするなー。

ん?

ゆっくり目を開いてみたら、夏生の腕の中で寝てた。

え、あ、う。

「ゆずちゃん、おはよー」

私が目を覚ましたことに気が付いたのか、夏生がにへらと笑う。

「……なんで一緒に寝てるの?」

「ゆずちゃん昨日、泣き疲れてそのまま寝ちゃったから」

「そうじゃなくて」

「だって僕の服、掴んで離さないんだもん」

「……!!!!!」

熱い顔で口をぱくぱくさせてる私のおでこに夏生の唇がふれる。

「起きよ?遅刻しちゃうよ」

「……うん」

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