眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「そうかもなー」

……三年生になっての担任。
それは城崎先生だ。

生徒の間ですら、「教頭の犬」って噂されてるくらい、教頭先生に忠実。

私の担任、だからなんだろなー。


講堂に移動して始業式。
校長先生の話は、長くて退屈で眠くなってくる。
そっと教師が並んでるとこ見ると、月原先生があくびを噛み殺して、教頭先生
に睨まれてた。

朝、
「毎回、校長先生の話が退屈で困るんだよねー」
って笑ってたし。


「席に着け。
ホームルーム始めるぞ」

教室に戻ってホームルーム。
城崎先生は教室に入ってくると、何故か私の顔をじろりと睨んだ。

……別になにもしてないのに、なんで睨まれなきゃいけないんだろ。
嫌だなー。

今日は委員決めをするということで、結構みんな嫌々だ。
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