眼鏡とハンバーグと指環と制服と
学校の最寄り駅で降りると、視線が痛かった。
通学時間だから、まわりは生徒ばっかりだ。
あれから十日ほどたってるのに、まだ話題になってるらしい。
学校に着くと、さらにひそひそ話が激しい。
……結婚してるんだって。
しかも、月原先生と。
……付き合ってるくらいだったら理解するけど。
結婚とかありえない。
……結婚してるってことは、月原とやりまくってるんだよな。
おとなしそうな顔してやるよな。
……よく平気な顔して学校来れるよね。
月原先生はクビらしいよ。
「胸張ってろ」
「……うん」
席に着くと、まるで針の筵に座ってるみたいだった。
あんなに私たちのことくっつけたがってた癖に、いざ結婚してたことがわかる
と手のひらを返したみたいにみんな、やっぱり態度が変わった。
そのうちチャイムが鳴って教室にきた城崎先生は、あんなに睨んでたのが嘘み
たいに、私を無視した。
通学時間だから、まわりは生徒ばっかりだ。
あれから十日ほどたってるのに、まだ話題になってるらしい。
学校に着くと、さらにひそひそ話が激しい。
……結婚してるんだって。
しかも、月原先生と。
……付き合ってるくらいだったら理解するけど。
結婚とかありえない。
……結婚してるってことは、月原とやりまくってるんだよな。
おとなしそうな顔してやるよな。
……よく平気な顔して学校来れるよね。
月原先生はクビらしいよ。
「胸張ってろ」
「……うん」
席に着くと、まるで針の筵に座ってるみたいだった。
あんなに私たちのことくっつけたがってた癖に、いざ結婚してたことがわかる
と手のひらを返したみたいにみんな、やっぱり態度が変わった。
そのうちチャイムが鳴って教室にきた城崎先生は、あんなに睨んでたのが嘘み
たいに、私を無視した。