眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「そう?」
……大丈夫。
気付かれてない。
笑顔で部屋を出て、夏生の部屋へと行った。
次の日、亜紀ちゃんと香織ちゃんからどうやって怪しまれずにひとりで帰る
か、あたまを悩ませた。
でも、神様のいたずらなのか運がいいのか、ふたりともどうしても外せない用
があるみたいで、ひとりで帰ることになってほっとした。
指定されたホテルのロビーで、柏木さんらしき人を探す。
濃紺のスーツに紺のネクタイ、シルバーの眼鏡ですっていわれてたけど、いま
いちよくわからない。
「七尾夕葵、さんですよね」
困っていたら声をかけられた。
かけてきたのは確かに聞いたとおりの服装の、夏生と館長先生の間くらいの歳
の人。
「柏木さん、ですか?」
「はい。
では、こちらでお話ししましょうか」
案内されて喫茶室に入る。
柏木さんはコーヒーを二つとケーキを頼んだ。
……大丈夫。
気付かれてない。
笑顔で部屋を出て、夏生の部屋へと行った。
次の日、亜紀ちゃんと香織ちゃんからどうやって怪しまれずにひとりで帰る
か、あたまを悩ませた。
でも、神様のいたずらなのか運がいいのか、ふたりともどうしても外せない用
があるみたいで、ひとりで帰ることになってほっとした。
指定されたホテルのロビーで、柏木さんらしき人を探す。
濃紺のスーツに紺のネクタイ、シルバーの眼鏡ですっていわれてたけど、いま
いちよくわからない。
「七尾夕葵、さんですよね」
困っていたら声をかけられた。
かけてきたのは確かに聞いたとおりの服装の、夏生と館長先生の間くらいの歳
の人。
「柏木さん、ですか?」
「はい。
では、こちらでお話ししましょうか」
案内されて喫茶室に入る。
柏木さんはコーヒーを二つとケーキを頼んだ。