眼鏡とハンバーグと指環と制服と
夏生はちょっと心配そうだけど、悟られるわけにはいかない。
なるべく自然になるように注意して笑顔を作ると、なにもいわなくなった。
晩ごはんは夏生の大好きな、私の作ったハンバーグ。
もしかしたら、これで最後かもしれない。
夏生はいつものように、嬉しそうに食べてる。
その顔見てたら泣きたくなった。
晩ごはんが終わると、自分の部屋で勉強。
片付けは春から夏生がしてくれるようになってたし、特にいまはすることない
から、って。
参考書を広げたものの、なにも手につかない。
お風呂に入って、夏生の部屋に行く。
夏生は交代でお風呂に入ってる。
テーブルの上には転職雑誌。
ぱらぱらめくってみたら、塾の講師募集の頁ばかり折ってあった。
そっと、真っ暗になってるパソコンのマウスを動かして出てきたのは、高校の
教員募集情報のホームページ。
……嘘つき夏生。
こんなに未練たらたらなのに、私のためだって無理して。
そんなことされたって、全然嬉しくないよ。
なるべく自然になるように注意して笑顔を作ると、なにもいわなくなった。
晩ごはんは夏生の大好きな、私の作ったハンバーグ。
もしかしたら、これで最後かもしれない。
夏生はいつものように、嬉しそうに食べてる。
その顔見てたら泣きたくなった。
晩ごはんが終わると、自分の部屋で勉強。
片付けは春から夏生がしてくれるようになってたし、特にいまはすることない
から、って。
参考書を広げたものの、なにも手につかない。
お風呂に入って、夏生の部屋に行く。
夏生は交代でお風呂に入ってる。
テーブルの上には転職雑誌。
ぱらぱらめくってみたら、塾の講師募集の頁ばかり折ってあった。
そっと、真っ暗になってるパソコンのマウスを動かして出てきたのは、高校の
教員募集情報のホームページ。
……嘘つき夏生。
こんなに未練たらたらなのに、私のためだって無理して。
そんなことされたって、全然嬉しくないよ。