眼鏡とハンバーグと指環と制服と
……あのー?
無邪気に笑ってるつもり、なんでしょうが。
邪気の塊にしか見えません。

私としては毎回会うたびに嫌な汗かくし、会いたくないんだけど?
でもおばあさまの目が怖い……。

「……はい。
ご無理なさらない程度に。
なにしろ朝、早いですから」

「そうね。
無理しない程度にご一緒させていただくわ」

にたぁっと笑う伯母様に。
……心臓が凍り付いた。


「……今日、伯母様がいました」

いつものように柏木さんの手を借りて吐きながら。
そういうと柏木さんの顔色はみるみる悪くなっていった。

「具合は!?
息が苦しいとか、あたまが痛いとかないな!?」

「……特にない、です。
今日は大丈夫だと思います」

そういったものの。
柏木さんの心配は最高潮になってたみたいで、今日は午前中寝てるようにいわ
れてしまった。
結局、結果としては今日はなにも出なかったんだけど。
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