眼鏡とハンバーグと指環と制服と
自分じゃ選べないからって、わざわざスタイリストの人を呼んで選んでくれた
らしい。
それに、おばあさまが私のお稽古を受け持つことに、最初は反対だったみたい
だし。
実際会った印象と聞く話とが違い過ぎて。
本当のおじいさまが知りたい、って思うようになってた。
会社に着いてまず私に任されたのは。
朝とお昼、会長にコーヒーをお出しすること。
あ、会社では会長と呼んでください、っていわれた。
柏木さんは仕事部屋を持ってて、そこに給湯設備も備え付けられてる。
教えられるままにコーヒーを淹れ、初回は柏木さんと一緒に持って行く。
「おはようございます。
コーヒーをお持ちしました」
「おはようございます。
今日からよろしくお願いします」
会長は私を一瞥しただけで、なにもいわない。
あたまを下げて部屋を出て、……ため息。
「緊張した……」
「次からはおひとりでお願いしますね」
らしい。
それに、おばあさまが私のお稽古を受け持つことに、最初は反対だったみたい
だし。
実際会った印象と聞く話とが違い過ぎて。
本当のおじいさまが知りたい、って思うようになってた。
会社に着いてまず私に任されたのは。
朝とお昼、会長にコーヒーをお出しすること。
あ、会社では会長と呼んでください、っていわれた。
柏木さんは仕事部屋を持ってて、そこに給湯設備も備え付けられてる。
教えられるままにコーヒーを淹れ、初回は柏木さんと一緒に持って行く。
「おはようございます。
コーヒーをお持ちしました」
「おはようございます。
今日からよろしくお願いします」
会長は私を一瞥しただけで、なにもいわない。
あたまを下げて部屋を出て、……ため息。
「緊張した……」
「次からはおひとりでお願いしますね」