眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「武史はわしのことを、恨んでいただろうな」
「わかりません。
私は芝浦の家のこと、柏木さんに連絡するまで知らなかったから」
「……そうか」
おじいさまは凄く不機嫌そうなんだけど……どこか後悔してるみたいな。
おじいさまとお父さんの間になにがあったんだろ?
まだ、おじいさまのこと、よくはわからない。
だけどちょっと思ったことがある。
もしかしたら、おじいさまとお父さんも、夏生たちみたいに、誤解してたんじ
ゃないのかな、って。
おじいさまは悪い人ではないと思う。
会社のことも、そこに勤めてる人のこともたくさん考えてる。
私に冷たい態度取ってると思ってたけど、あれはどうも照れ隠しみたいだし。
「お父さんはおじいさまのこと、誤解してたのかもしれません」
「……そんなことは」
「前に夏生、父親と初めてちゃんと話して、誤解してたって、ちょっと後悔し
てました。
早く本音を話して欲しかったっていってたし、自分も歩み寄ろうとしなかった
から自業自得かもね、とも。
もしかしたらお父さんとおじいさまも同じだったんじゃないのかな、って」
「わかりません。
私は芝浦の家のこと、柏木さんに連絡するまで知らなかったから」
「……そうか」
おじいさまは凄く不機嫌そうなんだけど……どこか後悔してるみたいな。
おじいさまとお父さんの間になにがあったんだろ?
まだ、おじいさまのこと、よくはわからない。
だけどちょっと思ったことがある。
もしかしたら、おじいさまとお父さんも、夏生たちみたいに、誤解してたんじ
ゃないのかな、って。
おじいさまは悪い人ではないと思う。
会社のことも、そこに勤めてる人のこともたくさん考えてる。
私に冷たい態度取ってると思ってたけど、あれはどうも照れ隠しみたいだし。
「お父さんはおじいさまのこと、誤解してたのかもしれません」
「……そんなことは」
「前に夏生、父親と初めてちゃんと話して、誤解してたって、ちょっと後悔し
てました。
早く本音を話して欲しかったっていってたし、自分も歩み寄ろうとしなかった
から自業自得かもね、とも。
もしかしたらお父さんとおじいさまも同じだったんじゃないのかな、って」