眼鏡とハンバーグと指環と制服と
第二十六章眩しそうに細くなってた
……その後私は。
おじいさまとの食事も断って部屋にこもってた。

部屋の外まで運ばれてきてた食事も拒否した。

眠ることすらできなくて、ただ布団をかぶってベッドの上に座ってた。

……なにも考えられない。
なにも、考えたく、ない。

どのくらいそうしていたのかわからない。
気が付いたら私はベッドに横たわっていて、柏木さんが心配そうに私の手を握
っていた。

「……気が付きましたか」

「…………」

「あまりにお部屋から出ていらっしゃらないので、失礼かと思いましたが入ら
せていただきました。
お食事も取られてないようですし」

「…………」

ぼんやりと見渡すと。
視界の中に点滴パックが見えた。
腕を上げてみると、針が刺さってる。

「おなか、すいてないですか?
なにか食べませんか?」

「…………」
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