眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「……私はこれで」
「ありがとう、ございました」
振り返ると、柏木さんはまた黙って頷いてドアを閉めた。
……きっと。
もう二度と会うことは、ない。
「ゆずちゃん、ごめんね」
夏生に手を引かれて一緒にソファーに座ると、ぎゅっと抱きしめられた。
……夏生のにおい。
懐かしい。
「僕があのとき、早く学校辞めなかったら。
ゆずちゃん苦しめて、こんなことになってしまって。
もっとちゃんと、ゆずちゃんと話すべきだった」
「……夏生は悪くない。
それに私は……夏生を、裏切った」
「ゆずちゃん?」
怪訝そうに夏生が私の顔を見る。
……苦しい。
息が詰まりそう。
「ありがとう、ございました」
振り返ると、柏木さんはまた黙って頷いてドアを閉めた。
……きっと。
もう二度と会うことは、ない。
「ゆずちゃん、ごめんね」
夏生に手を引かれて一緒にソファーに座ると、ぎゅっと抱きしめられた。
……夏生のにおい。
懐かしい。
「僕があのとき、早く学校辞めなかったら。
ゆずちゃん苦しめて、こんなことになってしまって。
もっとちゃんと、ゆずちゃんと話すべきだった」
「……夏生は悪くない。
それに私は……夏生を、裏切った」
「ゆずちゃん?」
怪訝そうに夏生が私の顔を見る。
……苦しい。
息が詰まりそう。