眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「あ、でも、ウェディングドレス姿も見たかったなー」

「そう?」

「うん。
純白のドレスも絶対、可愛いと思うんだよねー。
……そうだ。
今度貸衣装で写真だけ撮ろうか?」

「……そこまでしなくても」

「僕が見たいんだもん。
いいでしょ?」

「わかった」

「はいはい、そこまでー。
このバカップルが」

急に聞こえてきた声に振り向くと、香織ちゃんが半ば呆れ気味に立っていた。

「いつからいたの?」

「ずーっと、最初っからいましたが?
月原が夕葵のこと褒めてるとこから」

「…………」

……ううっ。
恥ずかしー。
ほんとに全部、見られてたんだ。

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