眼鏡とハンバーグと指環と制服と
授業は期末前だけあって、結構進んでて困った。
休み時間に亜紀ちゃんが休んでたところを教えてくれる。

沸騰しそうなあたまで昼休み。

いつもはお弁当だけど、今日はまだ入れる気になれなくて、購買で買ったあん
パンといちごミルク。

「夕葵、それだけ?」

「あー、うん。
なんかまだ、食欲なくて」

笑って誤魔化してみたけど、大丈夫かな。
先がわからないいま、できるだけ節約したい。

「なんでも相談しろよ?
夕葵はすぐ、ひとりで黙って抱え込む癖があるから」

「ありがと、亜紀ちゃん」

「月原の脳天気なとこ、半分くらい分けてもらったら?」

「そーだねー」

香織ちゃんの言葉に内心ため息。

……その月原先生のおかげで、こんなに悩んでるっていうのに。

「ああでも。
流石に夕葵が休んでるあいだ、月原もちょっと暗かった」

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