ベンチの二人
俊哉は、美紀より15分位遅れてやってきた。
顔は笑っていた。だが、眼だけは別だった。
「久しぶり!元気にしてた?」
美紀はなるべく明るく振る舞うよう努めた。
「ああ、なんとかな。体だけは壊さないように頑張ってるわ。」
俊哉は丁寧に、しかしぶっきらぼうに返してきた。手には指の本数と同じだけの宝石が輝いていた。

いつもの公園には、人影がなかった。

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