また君に恋をする
春と幼なじみ
ピピピピピピ、ピピピピピピ
目覚まし時計の音が聞こえて来た。
「・・・うーん。眠い」
そう言いながら目覚ましを止め、もう一度寝ようとすると、
「海司(かいじ)!起きなさい。朝ごはんできているわよー!」
と、下から母さんの叫ぶ声が聞こえてきた。
俺は寝ることを諦めリビングに向かう。
それにしても、なんかいいところで夢が終わった気がするな。そう思いながら歩いていた。・・・次の瞬間!
ズダダダダーン!
すぐにキッチンの方から母さんの声が聞こえてくる。
「どうしたの~?大丈夫!?」
「・・・・(痛ぇ・・)あぁ、大丈夫!ちょっと階段から落ちたー」
俺はそう答え、腰をさすりながら椅子に座り、飯を食い始める。
飯を食っている間も俺は夢の事を考える。
俺は恋とかしたことねぇな。・・・可愛い子がいないっていうか、興味がないっていうか、俺は女子をそういう目で見たことがない。
そんなことを考えながら俺が準備を終えるとすぐにチャイムが鳴った。
母さんがドアを開ける。そこには幼馴染の風恋(かれん)がいる。
小さい頃からの付き合いで、小学校の頃からいつも一緒に登校する風恋。そのせいか、いつも迎えに来る時間はベストタイミングだ。
「あら~おはよう。風恋ちゃん今日もナイスタイミングね。そして今日も可愛いわねぇ」
「おばさん、おはようございます!もうずっと一緒にいますからね!」
二人の毎日のやり取りを終えたのを確認し、風恋に声をかける。
「行くか!」
「うん!」
「「行ってきます!」」
「いってらっしゃい」
俺たちが歩き始めても、母さんは俺たちが見えなくなるまで元気に手を振って見送っている。
そして、母さんが見えなくなった頃、さっきから腰をさすっている俺に風恋が不思議そうに上目遣いで聞いてきた。
「腰?どうしたの?」
「ん?あぁ、朝、寝ぼけながら歩いてたら階段から落っこちた」
「ドンマイ☆」
正直に答えた俺に、風恋はそう言うと腹を抱えて笑っていた。
そして俺は、そんな風恋を無視して会話を続ける。
「今日から学校とかだりぃー!」
「そういうこと言わないの!!」
「もう少し春休み伸ばしてくれたらいいのになぁ」
「私は学校楽しいのにな~」
「そりゃぁいいよな。風恋は」
俺がそう言うと風恋は顔で「何が?」と、訴えている。
「スポーツ出来て、スタイル良くて、可愛いとかでモテモテじゃん」
「そんなことないよ?海くんだってスポーツ万能じゃん」
そう言いながら少し照れている風恋。こういうところが身近な男子のツボらしい。だからモテるんだろうなぁ。そんな事を考える。
「俺、スポーツ以外何もないじゃん。勉強も無理だし?」
「えー、私はかっこいいと思うよ?・・・・・(付き合いたいくらい)」
「お世辞はいいよ。最後の方なんか言った?」
「何も?もう14年も一緒にいるんだね」
そろそろ気付いてくれてもいいのに...。もう、十年も片思いしているのに......。そう思う風恋だった。
そして俺は、風恋がそんな事を思っているとは知らず、いたずらっぽく笑っている風恋を不思議に思いながら見ながら返事をする。
「そうだね。赤ん坊の時からずっと一緒だもんな」
「うん!クラス替え、また同じクラスになれると思う?!」
俺の横で風恋が興奮しながら聞いてくる。そして、俺が
「また同じクラスだといいね」
と答えると、風恋は嬉しそうな顔をした。
今日の風恋はよく表情が変わって面白いな。俺はそう思った。
目覚まし時計の音が聞こえて来た。
「・・・うーん。眠い」
そう言いながら目覚ましを止め、もう一度寝ようとすると、
「海司(かいじ)!起きなさい。朝ごはんできているわよー!」
と、下から母さんの叫ぶ声が聞こえてきた。
俺は寝ることを諦めリビングに向かう。
それにしても、なんかいいところで夢が終わった気がするな。そう思いながら歩いていた。・・・次の瞬間!
ズダダダダーン!
すぐにキッチンの方から母さんの声が聞こえてくる。
「どうしたの~?大丈夫!?」
「・・・・(痛ぇ・・)あぁ、大丈夫!ちょっと階段から落ちたー」
俺はそう答え、腰をさすりながら椅子に座り、飯を食い始める。
飯を食っている間も俺は夢の事を考える。
俺は恋とかしたことねぇな。・・・可愛い子がいないっていうか、興味がないっていうか、俺は女子をそういう目で見たことがない。
そんなことを考えながら俺が準備を終えるとすぐにチャイムが鳴った。
母さんがドアを開ける。そこには幼馴染の風恋(かれん)がいる。
小さい頃からの付き合いで、小学校の頃からいつも一緒に登校する風恋。そのせいか、いつも迎えに来る時間はベストタイミングだ。
「あら~おはよう。風恋ちゃん今日もナイスタイミングね。そして今日も可愛いわねぇ」
「おばさん、おはようございます!もうずっと一緒にいますからね!」
二人の毎日のやり取りを終えたのを確認し、風恋に声をかける。
「行くか!」
「うん!」
「「行ってきます!」」
「いってらっしゃい」
俺たちが歩き始めても、母さんは俺たちが見えなくなるまで元気に手を振って見送っている。
そして、母さんが見えなくなった頃、さっきから腰をさすっている俺に風恋が不思議そうに上目遣いで聞いてきた。
「腰?どうしたの?」
「ん?あぁ、朝、寝ぼけながら歩いてたら階段から落っこちた」
「ドンマイ☆」
正直に答えた俺に、風恋はそう言うと腹を抱えて笑っていた。
そして俺は、そんな風恋を無視して会話を続ける。
「今日から学校とかだりぃー!」
「そういうこと言わないの!!」
「もう少し春休み伸ばしてくれたらいいのになぁ」
「私は学校楽しいのにな~」
「そりゃぁいいよな。風恋は」
俺がそう言うと風恋は顔で「何が?」と、訴えている。
「スポーツ出来て、スタイル良くて、可愛いとかでモテモテじゃん」
「そんなことないよ?海くんだってスポーツ万能じゃん」
そう言いながら少し照れている風恋。こういうところが身近な男子のツボらしい。だからモテるんだろうなぁ。そんな事を考える。
「俺、スポーツ以外何もないじゃん。勉強も無理だし?」
「えー、私はかっこいいと思うよ?・・・・・(付き合いたいくらい)」
「お世辞はいいよ。最後の方なんか言った?」
「何も?もう14年も一緒にいるんだね」
そろそろ気付いてくれてもいいのに...。もう、十年も片思いしているのに......。そう思う風恋だった。
そして俺は、風恋がそんな事を思っているとは知らず、いたずらっぽく笑っている風恋を不思議に思いながら見ながら返事をする。
「そうだね。赤ん坊の時からずっと一緒だもんな」
「うん!クラス替え、また同じクラスになれると思う?!」
俺の横で風恋が興奮しながら聞いてくる。そして、俺が
「また同じクラスだといいね」
と答えると、風恋は嬉しそうな顔をした。
今日の風恋はよく表情が変わって面白いな。俺はそう思った。