白と黒〜2つのリストバンド〜
美久のドリブルの音がよく聞こえる。


私はゴールの下で美久が来るのを待っていた。


「栞奈!!」


美久は私にパスをした。


パンッ


私は受け取ったボールをそのままゴールに投げた。


ガコッ!


ボールはゴールに入らず、はねて相手ボールになった。


その後も私は何度かボールをもらいシュートを打つが入ることはなかった。


そしてゲームセット


78-56


当然56が私達だその日の試合は最悪だった。


その日から私のシュートは一切入らなかった。


そして迎えた空の予選の前日


今日も私は一人夜の体育館で練習をしていた。


タン タン タン タン ガコッ!


「…」


ガコ

ガコ

ガコ

ガコ

ガコ

ガコ

ガコ


「…」


ガコ


「…」


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