白と黒〜2つのリストバンド〜
着替えて出でくると私と入れ違いで美久たちが入ってきた。
「栞奈、今日は勝つよ!」
「もちろん!」
美久の言葉に力強く返して私は更衣室を出た。
コート前で私は自分の右手を見た。
そこには空から借りた黒いリストバンドがついている。
……空のリストバンド
『リストバンド…?』
『お守り、試合終わるまで持ってろよ』
あの日の会話が頭の中でよみがえる。
『バカ、お守りって言ったろ』
『お前の試合まだ終わってねーだろ』
『明日がんばれよ』
『……………………あと…』
「……っ……////」
余計なこと思い出しちゃった…
私は顔が熱くなるのを感じながらボールを手に取った。
タン タン タン タン────
「………」
うん………今日は行ける!
「栞奈、今日は勝つよ!」
「もちろん!」
美久の言葉に力強く返して私は更衣室を出た。
コート前で私は自分の右手を見た。
そこには空から借りた黒いリストバンドがついている。
……空のリストバンド
『リストバンド…?』
『お守り、試合終わるまで持ってろよ』
あの日の会話が頭の中でよみがえる。
『バカ、お守りって言ったろ』
『お前の試合まだ終わってねーだろ』
『明日がんばれよ』
『……………………あと…』
「……っ……////」
余計なこと思い出しちゃった…
私は顔が熱くなるのを感じながらボールを手に取った。
タン タン タン タン────
「………」
うん………今日は行ける!