白と黒〜2つのリストバンド〜
「〜〜〜〜〜〜〜」


美久はしかめっ面で私の隣を歩いていた。


結果私が圧勝。美久はあのゲームをやり込んでいたみたいで初見の私に負けたのが嫌らしい。


負けず嫌いは私と同じか。


「次はあれ!」


ふくれながら指さしたのはゾンビゲームだ。


「はいよ」


私たちは2人でならんでゾンビゲームを始めた。


──────────


「もぅ〜〜なんで栞奈こんなに強いの〜〜」


また負けた美久は私に言った。


「負けず嫌いだからかな?昔から勝負事は強いんだ。」


「ん〜〜〜次はあれ!」


「はいはい」


こんな調子で私たちはたくさん対戦ゲームをやった。


そしてすべてやり終わって入口に戻ってきた。


「あぁ〜楽しかった!」


私に一度も勝てなかった美久は言った。


「そうだね〜」


ホントに楽しかった…


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