白と黒〜2つのリストバンド〜
6
「空?」


「試合…」


「?」


「勝ててよかったな」


「ありがとう?」


唐突にそんなことをいうので曖昧な返事になってしまった。


「俺も栞奈にもらったし、俺もやらなきゃな。」


「?なにを?」


私が聞き返すと空はニヤッと笑った。


「ご褒美」


「/////」


私は空に抱きしめられたことを思い出してうつむいた。


「栞奈」


空の優しい声で呼ばれ私は上を向いた。


「………っ………」


気がつくとメガネを外した空の顔が私の目の前にいっぱいに広がっていた。


唇に伝わる熱は私のものでないとわかる


空の手は私の後頭部に回っていて動くことすらできなかった。


「!?!?!?!?!?」


キ、キス…されて…?


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