白と黒〜2つのリストバンド〜
事実を確認したところで空は握ってる私の手に力を込めた。


目の前で開いた空の目と目が合う。


その真剣な眼差しは私を拒めなくした。


空はすぐに私から顔を離した。


そんなに長くはなかったのにとても長く感じた。


「そ、そ、そ、空…な、な、何を…!?!?」


「だからご褒美」


「はぁ?!」


バカじゃないの!?


「ふっ」


私が怒っていると空は笑った。


「何笑ってんの!」


人事みたいに!


「こんなに取り乱した栞奈初めて見た。」


「誰のせいよ!」


「あと…」


「??」


「顔真っ赤」


「//////は…早く帰って!」


そんなこと言われなくてもわかってるわ!


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