白と黒〜2つのリストバンド〜
「………」
後ろを振り返ると立ち尽くす男子の姿があった。
そんな男子の前に私は立った。
「どうする?」
「…」
「もう一回?」
「…………あぁ…」
けれど二回目も
ダンッ!シュッ
三回目も
トンッーシュッ
五回目も
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ──────
男子が私に勝つことはなかった。そして、男子は疲れ果てて体育館の真ん中に仰向けで倒れ込んだ。
私もその横に倒れ込む。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…
お前…なにもんだよ……………」
そう言って男子はメガネを外した。
後ろを振り返ると立ち尽くす男子の姿があった。
そんな男子の前に私は立った。
「どうする?」
「…」
「もう一回?」
「…………あぁ…」
けれど二回目も
ダンッ!シュッ
三回目も
トンッーシュッ
五回目も
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ──────
男子が私に勝つことはなかった。そして、男子は疲れ果てて体育館の真ん中に仰向けで倒れ込んだ。
私もその横に倒れ込む。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…
お前…なにもんだよ……………」
そう言って男子はメガネを外した。