私の彼。
「あーん。」

先輩は私の口の前にパンをちらつかせる。香ばしい香りが鼻につく。

だめだめ、我慢しなきゃ…。

「えい。」

先輩は私の鼻をつまんだ。

え!?息ができない!

私は先輩の手をペシペシ叩いてみるけど微動だにしない。

って、先輩ちょっと笑ってるし!

「ふはぁ!」

私は酸素を取り込むため口をあけた。

その時、先輩が私の口にパンを放り込んだ。
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