私の彼。
「照れてるの?」

いくら監禁されてても前好きだった人。照れないわけがない。

私は下を向く。

「そっか、そっか。」

先輩は私の頬に軽く口付けを落とす。

あのバレンタインデーの日から一度も唇を奪われてない。

おでこやほっぺは結構あるけどね…。

大切に…されてるのかな?


なんで、脱走前夜にこんな気持ちになるんだろう。
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