私の彼。
「荒木なんでいきなり転校したんだよ!?」

藤崎君は制服姿のまま私の肩に掴みかかった。

「あれ?藤崎君こそ、今日は学校じゃないの?」

冷静に考えてみると今日は先輩が大学に行ったから平日のはず。なんで?

「寝坊したんだよ。そんなことより、なんで転校なんかしたんだよ。一言くらい……。」

藤崎君は頭をかきながらイラついた様に吐き捨てた。

一言くらい…?

「まぁ、いいよ。とりあえず、そこのベンチ座れよ。」

藤崎君はそういって、小さな公園の中に入っていった。
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