私の彼。
ベンチと滑り台と砂場しかない小さな公園。

「ん。飲めよ。」

藤崎君は自動販売機で買ったアップルティーを渡し、私の隣に腰掛けた。

「…。」

「…。」

沈黙の重い空気が流れる。

先に口を開いたのは私だった。

「あの、私が転校したってどういうことですか?」

まさか、先輩が勝手に転校を?いや、でもそうゆうのは親が関わってくるはず。
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