私の彼。
サヨウナラ社会。
目が覚めると、寝台の上にいた。

それも、両足、両手首を束縛された状態で。

まるで、人体実験をするような寝台。

「あれ…。私。」

ぼやけている視界がだんだんピントが合ってくる。

部屋は小さく、真っ黒の壁に真っ黒の床。どこか不気味だった。

「ん。おきた?」

いつのまえにか、真横にいる先輩。

縛られている私を見下ろし、楽しんでいるようにも見える。
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