私の彼。
目が覚めると、次は先輩の部屋だった。

「戻ってきちゃったんだ。」

自然と涙が零れ落ちる。

私はベットから立ち上がろうとした。

………じゃら。

金属と金属が擦り合うような音。

右足を見てみると灰色の足枷がついていた。

「もう逃げられない」

そう、この足枷が言っているように見えた。
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