私の彼。
さっきまで雨なんて降ってなかったのに・・・

昇降口を出ると外は大雨。


「ふってきちゃったね。」

先輩はポツリと呟いた。

「本当にすみません。」

「いいって、俺茜の彼氏なんだし。うーん、それにしてもどうしようかな・・・。」

先輩は綺麗な形の眉を八の字に曲げる。

「ここで、ずっと雨宿りしてるわけにもいかないし・・・。」

自分のせいで先輩をこんなめに・・・。さいあくだぁー!

しかも今は12月。

なんで12月なのに雨が降るのー!

どうせなら雪降って欲しかった・・・。
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