私の彼。
「先輩・・・?」

振り返ると、薄暗い蛍光灯に照らされる先輩がいた。
少し俯いていて表情はよく分からない。

「傘、一緒に入ってく?」

先輩は折り畳み傘を鞄から取り出した。

「先輩、傘持ってたんですか?」

「うん。」

流石、先輩です…。

「はいってく?」

先輩が傘を広げながら私に言った。
< 35 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop