私の彼。
人がいっぱいいるのに…!

「先輩、後でまた。」

私は先輩の腕から逃れ、笑った。



「かわいい、俺の茜。」

先輩の声は周囲の声にかき消された。

勿論、私に聞こえることなく。
< 59 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop