私の彼。
「茜?大丈夫?」

先輩が私の顔を覗き込んだ。

こんなに疲れているのに先輩を見ると、いつもドキドキする。

それにしても、3年生が忙しい時期に先輩と廊下ですれ違うなんてラッキー。

「大丈夫です。少し眠いだけです。」

先輩に気づかれるわけにはいかない。
だって、今日は特別な日なんだもん。

「先輩、今日の放課後空いてますか?」

「うん、大丈夫だよ。教室で待ってて。行くから。」

よしっ!なんとか誘えた!
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