私の彼。
それを、迷わず口に放り込む先輩。

「おいしい……!俺のために頑張ってくれてありがとう。」

先輩は私の頭を優しく撫でた。

その瞬間、涙が止め処なくあふれ出した。

「わ…たし…、先輩と…つり合ってないのに…そばにいて…もいいんですか?今日だって…」

泣きじゃくる私の背中を先輩はさすってくれた。

「うん。」

「いつも…失敗ばっかりでも?」

「うん。」
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