暁天の星
途中、自販機で晃が買ってくれたオレンジジュースを飲んだ。
里香ちゃんは烏龍茶、晃はコーラ。
3人でプルタブを開けてる時だった。
どこかからバタバタと全速力で走ってくるゴツメの男2人組。
ってこっちに向かってくるけど!?
なに!?
「どこ行ってたんスか!」
晃の前に立ち止まってゼェゼェしてる息を整える2人。
……誰?
「何してんだテメェら。」
「こっちのセリフっスよ!!」
「抜けるっつっただろ。」
「困りますよ!!こっちも大変なんですよ!?」
「なに言ってんだ。もっとキバれよ〜。」
なにやらよく分かんないけど、知らない男2人組は晃の知り合いらしい。
「厳しいんですってば!」
「チッ。仕方ねえな。仕事戻るわ。里香、あと頼んだぞ。ナツ、コレやる。じゃあな〜。」
晃はそれだけ言ってまだ未開封のコーラをくれた。
「仕方ないね。ナツ、先に帰ってよっか。」
「う、うん。」
そのまま颯爽とゴツメの男とどこかへ消えていく晃と反対の道を、里香ちゃんと帰った。