暁天の星


「聞いてる?」



……あ。聞いてなかった。



「ごめんなさい…。」

「ごめん、疲れたよね?もっかい言うね。」



ボーッとしていた間に話されていたアキラの話の概要はざっとこんなものだった。




まず、この家は僕を含めて8人が住んでいるということ。


詳しい構成は男4人、女4人。そのうち高校生は2人、中学生が1人に保育園児が3人。そこに僕とアキラ。



自分のものは自分で管理。失くして困るものはアキラに預ける。



出かける際には、一言言ってから家を出ること。



無断外泊、他人とのお金の貸し借り、また言うまでもなく法に触れることは禁止。



自分の言動に責任を持つこと。




と、基本的なことを最初に話してくれた。



その後に次のことを僕に言った。



少しの優しさを持つこと。

嘘をつかないこと。

味方がいることを忘れないこと。



この3つが我が家のルールだと、アキラは笑った。





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