暁天の星


「いやいい。別に聞きたいわけじゃねえ。てことでお前、話題提供しろ。」

「ええ…。」

「…なんだよ。」



ココアを飲んだ那月は言いづらそうに口を開く。




「話題提供って言われても…。」

「何かねえの?」



少し考えた那月は、あ、と何かを思いついたようだった。



「ハルはいつからここにいるの?」



いつから、ねえ…。




「小6から。」

「へえ。結構前だね。」

「んなことねえよ?俺は4番目。」

「4番目?」



那月が首を傾げる。




「あの家に来た順番。リュウが1番長えかな。そん次が妃那。で、里香、俺、颯太、菫。からのお前。晃は保護者みてえなもんだからカウントしねえ。」



話してて少し懐かしくなった。




「そうなんだ。リュウが1番長いんだね。」

「まあ、リュウが1番だけど、リュウの後すぐ妃那来てっからあんま変わんねえかも。妃那はリュウの1〜2ヶ月後。」

「そうだったんだ。」



俺も詳しく分かんねえ部分あるけど。


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