暁天の星


学校に着いて、そのまま教室に向かった。



今から始まる入学式を手前に少し緊張してる。



リュウもあたしと同じ学校なんだけど、一緒に来るのはやっぱり難しいなあ。


今日も幼稚園と保育園で別々だったし。





しかもリュウとはクラスが離れてあたしは1から友達作りをしなきゃいけない…。





さっさと終われと願って入学式をやり終えたあたしは早々に帰る準備をした。





さっき、向こうの方で見えたリュウは、既に何人かに囲まれて笑っていた。



友達かな?




リュウみたいな社交性はあたしにはないし、どうもできないから仕方ないけど。






珍しく午前で学校が終わるから、お迎えもまだだし一緒に帰れると思ったんだけどな…。




友達と仲良くやってるならやめておこう。







「ねえねえ、君、名前は?」





突如頭上から降りかかる声と、あたしを見下ろす好青年。



彼はニコッと笑ってそのままあたしの机に腕を枕にして頭を乗せた。




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