黄色い花
1 あの花
ピピピっ…
ケータイのアラームで目を覚ました。
時間は日が沈みきった8時過ぎ…
「あや〜起きて〜!おはよう!」
お母さんがあたしの部屋まで来て
起こしに来た。
「おはよう…あ、お店手伝うね」
あたしの家は両親で営んでる
ちょっとおしゃれなレストラン。
海が近くてこの季節は繁盛する。
「あや…ちゃんと日焼け止め塗ってね?」
お母さんに念を押され、
毎日日焼けクリームを
肌に塗る。